香害は残酷すぎる

資産、仕事、家族、生活、希望、すべてを失い、諦め、苦しみ続ける
この病気はあまりに残酷過ぎて救いようがない。

2004年に発病してから記録を取り続け2011年に「化学物質過敏症を乗り越えて」を発行の際に、どこまで現実を明らかにするかとても迷った。

言葉を選ばないと、あまりに過酷で恐怖だけでは人は生きてはいけない。

結局、3倍以上あったページ数を削り、経過と症状・治療内容だけにした。

書籍|化学物質過敏症を乗り越えて

管理人はシックビルディングが発症原因であったが、それは特定の場所で発症するために、一度に多くの被害者は出ることはなく、社内の一室のスタッフの十数名のみの暴露であった。

いま、アロマや消臭剤・柔軟剤などの香害で不特定多数の多くの人が残酷な人生を背負わされてしまった。

書籍を発行した時点とまったく変わらない、いやもっと悪化している現状をしっかり認識するべきだ。

一刻も早く、

香害被害を受けた人が、悪化する前に安全な住居、障害者年金の支給、障害者手帳の発行、避難場所の提供、公的機関のサポートの充実と根本的な救済を急ぐべきだし、香害を止めるべきだ。

柔軟性に欠けてしまう香害被害者が増えた社会は、当然のように争いやトラブルが多くなり安定性を失うだろう。

多くの香害被害者を抱えて、ただでさえ社会保険料の負担は重たいのに、さらに圧迫される。

健常者の人達は無関心で良いのか? ちょっと臭いに敏感な人?と神経質な人?騒ぎ過ぎだ!と失笑している余裕はあるか?

このままでは一部の企業の利益のために日本経済が危うい。