文字が書けない

香害・化学物質過敏症患者が環境に影響されている時は文章が書けない。文字にならない。「てにをは」がまったくなくなる。

重要な書類に氏名をサインしている最中に、

突然に自分の名前の「穂」の字が…。????????????

漢字の一部に、余計な線がいくつも入ってる…。

間違えたという意識はある。おかしいとも思う。だけど修正が出来ない。

字が変だ。いくつも線が入っているのは、間違いだ。と、理解しているのにどこを直していいか、まったくわからない。

そういえば、患者さんが今どのような状態かは文章をみればすぐにわかると、主治医が話をしていた。

特有の不思議な文章だ。

同病の患者さんからの不思議な文章が届くと、「あら、あなたも私と一緒ね!」と、なんだか、ちょっと嬉しい。

書籍の製作中に散々怒られた。自分も含め、当時はそのような状況になることなんて想像もつかなかったので、ただ、ただ苦しく、困り果てた。

今は、誰も洗濯しない真夜中に作業をして、ひとつの文章を何度も何度も校正して何十倍もの努力しているが、

以前のような文章は書けなくなって、やはり、どこかおかしいと我ながら思うが、どこが違うのかわからない。